Blogブログ
coffeeと食
今回はコーヒーと食について少し書かせて頂けたらなと思います。
コーヒーってドリンクの立ち位置において最近ますます市場を切り開いていってますが一重にアメリカへのコンプレックスにも感じるような気がします←かなり偏屈な物言いでごめんなさい
味やアロマを理解して飲まれている方も多いのが事実ですので敵意があるわけではございません。
私自身、10年以上に渡り一日3~4杯はブラックコーヒーを飲んでおります。(多いですね)
私がコーヒーに興味を持ち始めたのは業界ではセカンドウェーブと言われている2010年頃でした。
エスプレッソマシンを用いて抽出した濃いめのコーヒーに、フォームドミルクを注ぎ入れるカフェラテやカプチーノを主力商品とした今では当たり前にある飲料です。
目をキラキラさせながら西新宿のポールバゼットに通い詰めていました。
その頃、食の分野では「カリスマパティシエ」という言葉が流行っていたように感じます。
モンサンクレールやピエールエルメなど煌びやかな洋菓子が雑誌やTVに特集されていました。
分野は違えど夜の繁華街では空前の第二次モツ鍋ブームが起こっていたのもこの時期ですね。
フランス料理やリストランテは陰りを見せていた頃です。
おそらく、日本経済がリーマンショック後ということもありプチリッチ世代に移行し始めた頃かな。
では、今のサードウェーブコーヒーと食はどうかと考えると、、、
一言に「クラフト=職人」に尽きるのかなと思います。
今までコーヒー豆の個人事業主が海外のコーヒー農園へ豆を買い付けに行くなんてほとんどありませんでしたよね?
また、豆の産地や焙煎の仕方もよほどこだわったお店以外はメニューブックに書いてなったと思います。
しかし今ではコンビニの100円コーヒーですら産地が明記されています。
この「こだわり感」が購買意欲をそそるのかはさておきこういったクラフト市場が大きく開けているのが昨今の飲食業界だと思います。
いかに自分たちの世界観を文字や映像にして広告を打ち出すか?
そしてミニマルロット(売り切れ御免)でスタッフの労働環境確保の為価格を少し上乗せする。
もちろん不動産価格(家賃)や原油価格(仕入れ原価)は上がっているので新規店で低価格帯のお店が作りにくいのも事実です。
まぁ、そもそも低価格帯の定義が難しいのでここではあまり触れずにします。
先ほどお話ししたクラフトについて話を戻しますと、食に関してのクラフトは?ってことに関しましてはパンケーキや高級食パンブームから始まりましてバスクチーズケーキやマリットッツォ、フルーツサンドにあんバターサンドなどの専門店中心の空前の粉物ブーム。
専門店にすることで初期費用を抑えて仕入れに回せる系です。
つまりこだわりを全面に押し出せるお店作りが主流になっています。
このようにコーヒーと食は物は違えど大きなコンセプトは付かず離れずに密接していることがわかります。
巷ではフォースウェーブは焙煎にこだわったお店が出てくるなどと言われていますが(すでにいくつかは焙煎士にフューチャーしたお店が出てきています)、食に関してはどうでしょうか?
なんとなく「仕入れ力」という言葉を中心に動いていきそうな気はしますが。w
ただ、高級食パンが1斤1000円でシングルオリジンコーヒーが1杯700円(平均)てコーヒーの原価率どないなってんねん!!って書きながら冷静に思いました。
家ではもっぱら業務用の雑味過多のブレンドコーヒーを愛飲しております。